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刹那的発泡詩 < 5 > [ひまつぶ詩]


「怒り」


心の海が逆流して
理性の川を遡ると
紳士面した堤防など
なんの役にも立たない

川は至る所で決壊し
川であることをかなぐり捨てて
見栄えの良い都市計画の上で
泥まみれの言葉の魚を泳がせる

さてさて
干上がった海の底で
膝を抱えて震えているのは
とってもちっちゃな
自分自身じゃないのかい?




**********




「哀しみ」


僕達は
一粒だ

哀しみを螺旋構造に宿したまま
この世に零れ落ちてしまった
一粒だ

小綺麗にラッピングしたり
小狡くシュガーコートしたり
小粋にフェイントをかけたりして
哀しみを繕う
一粒だ

これ見よがしに飾り立てたり
アルコールの波間で泳がせたり
液晶の上になすりつけたりして
哀しみを弄ぶ
一粒だ

僕達は
一粒だ

一粒の
哀しみだ




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コメント 2

m.qyi

「怒り」
最後の「さてさて」にReflexionがあり、すうっと身体が二つに別れるようで、それでいて、二つの身体が寄り添っていて、第三者から見ますと、微笑みも覚え、また羨ましくもあります。
by m.qyi (2011-03-13 08:37) 

nonya

> m.qyi さん

コメントありがとうございます。
僕にとってはとてもリアルな詩です。
そのあたりを読み解いていただいて
嬉しくもあり恥ずかしくもあり(笑)

by nonya (2011-03-14 20:25) 

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