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刹那的発泡詩 < 9 > [ひまつぶ詩]


「五月 A」


長袖のシャツを
まくり上げながら
眉を開いて
見上げる若葉

すり抜けた
幼い夏が
さらさらと
降り注ぐ五月





**********





「五月 B」


光と風の音楽隊の
ゆるやかな旋律が
コンクリートの迷路に
色の音符を落としていく


緑はさざめき
花はときめき
道はほくそえみ
人の睫毛はほほえむ





**********





「ガシャポン」


西瓜のカクテル
飲み干したら
肋骨を奏でながら
伝い落ちた夏が
ポロリと
ヘソの穴から
転がり落ちた

背中吹き抜けたのは
微発泡の風





**********





「薄荷」


カタカナのハッカは
忘れかけた想い出
漢字の薄荷は
忘れられない痛み

ときどき発火する過去の
やるせない焦げ痕が
スースーするけれど
大人のふりして苦笑い



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