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刹那的発泡詩 < 15 > [ひまつぶ詩]


「みずやり」


やさしさは
むつかしい
そそぎすぎると
やさしくなく
なってしまう

たまには
ほっとくのも
いいのかな




**********




「TAO」


TAOはひとつ
どんなに枝分かれしても
たとえ選ばなかったとしても
いづれは交わる

TAOはひとつ
どんな名前で呼ばれようと
たとえ記号化されていようと
どれも正しくない

TAOはひとつ
どんなに平坦で退屈でも
たとえ険しさに泣きじゃくっても
誰も後戻りできない

TAOはひとつ
歩くために道はあるのか
道のために歩いているのか
思い至る岸辺はない




**********




「半永久機関」


放っておけば
そのうち止まってしまう
半永久機関を
あてがわれて

放ってもおけず
ただじっと見守るだけの
木偶の坊は
あきもせず

詰られようが
嗤われようが
ひたすら
永い黄昏を生き続ける

背中に植え込まれた宿命を
済し崩しにするために




**********




「詩っ!」


どうして見えないのか!

早咲きの桜の下に
噴水の飛沫の先に

賑やかに降り積もっているのは
詩ではないのか?

どうして拾わないのか!

膨らみ続ける蕾の上で
ベンチで踊る光の端で

喧しいほど折り重なっているのは
詩ではないのか?

さっさと持って帰って
キーボードの上にそっと乗せよう

決して書いてはいけない
読むなんて以ての外だ

静かに
静かに
指先で詩を押し込んだら

ほら
液晶画面がすっかり春だ!




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