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刹那的発泡詩 < 19 > [ひまつぶ詩]


誕生日


いつからだろう
積み上げていく喜びが
積み上がってしまう寂しさに
変わったのは

経験や実績を
几帳面に積み上げて悠々と
辺りを俯瞰出来る大人なんて
いるのだろうか

今日の自分は
積み上がってしまったガラクタの上で
ひたすら大人のお面を磨いている
高所恐怖症の猿だ




**********




「他愛ない話」


なぜ目はふたつついているの?
>本物と偽物を見分けるために

なぜ耳はふたつついているの?
>本当と嘘を聞き分けるために

なぜ鼻の穴はふたつなの?
>勝者と敗者を嗅ぎ分けるために

それなのに
なぜ口はひとつしかないの?
>本当や嘘やいろいろなものを
>一緒くたにしして吐き出すために

他愛ない質問を繰り返しているうちに
少女はほどなく眠りこんでしまった

なぜ人は夢を見るのだろう?
>自分の罪と毒を少しだけ薄めるために

僕は今日も眠れない




**********




花見


陽光に誘われて
南風に祝福されて
人々はゆらゆら
花の下に集う

うららを微笑んで
うららを呼吸して
うららを口ずさんで
うららに酔いしれて

季節の花と人の花が
密やかに呼び合うと
春が旋律となって
緩やかに巡り始める




**********




「詩書き≠詩人」


相応しい言葉などない
当て嵌まる言葉などない

あるのは
事象に追いつけない言葉だ
観衆におもねる言葉だ

詩の言葉は
誰も教えてくれないし
教科書参考書もない

詩の言葉を
取り仕切るちっちゃな神様は
たくさんいるが信じちゃいない

そんなことだから
自由という名のバチがあたり
未だに詩人とは名乗れない



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