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刹那的発泡詩 < 21 > [ひまつぶ詩]


「異常気象」


背中が
冷たくて仕方がないくせに

あなたは
お洒落に薫風をまとって
木洩れ日で唇をいろどって
初夏を気取ってしまうけれど

少し浮かれすぎたり
空気を読み違えたりして
ひとたび上昇気流が
止まらなくなればたちまち
心の中には積乱雲がはびこる

そうなってしまったら
あなたが
どんなに言葉の礫を投げつけようが
どんなに幼い正義を渦巻かせようが
もう誰も振り向いてはくれない

不安だったら
曇っていたってかまわない
哀しければ
気にせずシトシト泣けばいい

ありのままに
そっと季節に寄り添っていれば
冷たい背中に温もりが宿ることもある

あなただけが
異常気象じゃないのだから




**********




「火傷」


アチッ

二日酔いの朝
朝靄に包まれた意識の森で
突然発火するのは
昨夜の記憶の欠片

アチッ

酔いにまかせて
自分のてのひらとあしうらに
醜く刻まれた皺を
語ってしまった後悔

自分が背負っているものを
地べたに下ろして
店開きしてしまうような
愚か者にはなりたくないけれど

たまにリュックの結び目を
ちょっとだけ緩めて
中身を匂わせてやりたくなる

意気地なし

学もなく芸もない
それなのに一丁前に酔っぱらって
芥のような言葉を散らかしては
あとで想い出して

アチッ

火傷
痕が残らない火傷
決して慣れることはないが
性懲りもない

自分

嫌っても仕方がないから
思い切り顔をそむけながら
嫌々抱きしめてやるしかない




**********




「無題でいいよね?」


ゴミ

書けばたちまち
言葉はゴミになる

クズ

書けばたちまち
言葉はクズになる

死ね

書けばたちまち
言葉は即死する

嫌い

書けばたちまち
言葉はオマエが大っ嫌いになる

言葉使いの端くれなら
そんな記号なんて使わずに
憎しみを書いてみろ




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