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刹那的発泡詩 < 13 > [ひまつぶ詩]


「うすっぺら」


モノとコトとヒトには
表面もあれば裏面も側面もある
それなのに思考回路は
A4サイズからはみださないように
二次元をのたくるだけだから

いつまで経っても
嫌いは好きにならず
苦手は得意にならず
無関心は無関心のままだ





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「老い」


階を上がるほど
螺旋階段はなだらかになる
くるくると同じ風景を
何度も巡りながら
やがて
その風景に取り込まれて
身動き出来なくなる

人事ではない
誰にもそんな日が来る





**********





「飛びます。飛びます。」


足を引っ張る奴がいる

懸命の羽ばたきを
嘲笑う奴がいる

陳腐なぬかるみに
引き戻そうとする奴がいる

そんな言葉じゃ飛べないと
分別顔で諭す奴がいる

いいから
踏み切らせてくれ

いいから
羽ばたかせてくれ

揚力も浮力も
持ち合わせていないのは
最初から分かっているよ

せめて
臭いぬかるみに
真っ逆さまに落ちてから

脳味噌が左に偏った
デカ頭を揺すりながら
思いっ切り笑えばいい





**********





「嘘っぱち」


猫を撫でながら
優しい詩は書かない
軍鶏鍋を食いながら
美味しい詩は書かない
返信を待ちながら
淋しい詩は書かない
マニュアルを眺めながら
愚かしい詩は書かない
鼻で唄いながら
楽しい詩は書かない
キーを叩きのめしながら
痛々しい詩は書かない
冷めたコーヒーを啜りながら
哀しい詩は書かない

書くのは
マネキンの体温だ

書くのは
造花の花束

書くのは
可憐なペテンだ

書くのは
リアルな嘘っぱちだ




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